自分のセンスに合った施術者を選ぶポイント

施術者
自分のセンスに合ったアートメイクの施術者を選ぶポイントは、さまざまなものがあります。

まず、症例写真と口コミを確認することが大切です。症例写真は、施術者の技術と経験を客観的に評価する一つの手段です。写真を通じて、彼らの仕上がりがどれだけ自然か、美しいかを見極めることができます。
豊富な症例写真があるかどうかを確認し、施術後の効果が顕著であり、違和感のない仕上がりを提供できるかを確認しましょう。

一方で、口コミは施術者のサービス全体を評価するための指標となります。他のクライアントがどのような経験をしたかを通じて、施術者の対応やカウンセリング、アフターケアなどのサービス面も含めて評価を確認できます。
良好な評判を持つ施術者は、顧客満足度が高く、信頼できる可能性が高いです。

カウンセリング アートメイクを検討する際、カウンセリングの内容が自分に合っているか確認することは極めて重要です。アートメイクは一度施術すると容易には元に戻せないため、カウンセリング段階での適切な情報交換が欠かせません。
最初に、カウンセリングでは自分の希望や悩みをしっかり伝えることができるかどうかを確認しましょう。施術者はあなたの要望を正しく理解し、センスに合わせたプランを提案してくれます。自分の理想やライフスタイルに合ったアートメイクのアドバイスを得るためには、コミュニケーションがスムーズであることが重要です。

また、施術者が親身になって相談に乗ってくれるかどうかも確認しましょう。信頼できる施術者は、あなたの懸念や質問に対して丁寧に耳を傾け、適切なアドバイスを提供してくれるはずです。安心感を持ちながらカウンセリングを受けることで、施術に対する不安や疑問を解消できます。
さらに、施術の流れや料金、リスクやダウンタイムなどについても丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。アートメイクのプロセスや施術後のケアについて正確な情報を得ることで、後悔や誤解を防ぐことができます。透明性のある説明を提供してくれる施術者を選ぶことが大切です。

カウンセリングはアートメイクを成功させるうえで欠かせないステップです。
自分の希望や悩みを適切に伝え、施術者とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築きながら、納得のいくアートメイクの選択をすることが大切です。

アートメイクの施術に必要な資格と開業の条件

アーティスト 需要の増加に伴ってアートメイクアーティストを目指す人が増えていますが、希望をすれば誰でもなれるわけではありません。
日本ではアートメイクに関する資格はないかわりに、医療に関わる免許が必要になります。

ここで挙げる免許とは、医師や看護師など国家資格に分類されるものです。アートメイクは専用の針を使って人間の皮膚に着色する医療行為に分類されます。病気や怪我の治療と同じように、専門の免許を持っていない人が無断で医療に携わる行為は認められていません。

麻酔

肌に直接針を刺す以上、施術で痛みを伴うのは避けられません。患者に負担をかけずに安全に施術を行うために、予め表皮麻酔処理や痛み止めの準備をしておかなくてはいけません。麻酔もアートメイクと同様に免許を持っている特定の職業に就いている人だけに許される医療行為です。そのため、サラリーマンが仕事を辞めてアートメイクアーティストになる場合、医師になるために大学への進学を目指す必要があります。
大学で6年間教育を受けた後、国家試験に合格して研修医として最低2年以上経験を積むという流れです。

看護師免許を持っているナースであれば、医師免許を持っている人が常駐しているクリニックに就職するという選択肢もあります。
医師の監視下の下であれば免許を持っていない人でも施術を行うことは可能です。とはいえ、いくらやる気が合っても必要な技術や知識を持っていなければ採用してもらえません。それまで看護師として携わってきた注射などの医療行為とは全く別物です。
スクールに通って基礎を身に着けてから就職活動に移る形になります。

クリニックの開業

アートメイクアーティストとして働いている人の中には、いつかは自分のクリニックを持ちたいという夢を抱いている人も少なくありません。
クリニックの開業の夢は、免許を持っている医師と施術に必要な機材の導入という2つの条件さえクリアーできれば叶えることはできます。医療関係の機材は数千万円近くするので、店舗の購入も含めて開業資金として1億円近く用意しなければいけません。
銀行を始めとした金融機関からの融資の審査に通るためにも、開業をしたい理由や経営ビジョンをハッキリと持っておくことが大切です。

価格相場と安さの理由とは?値段以上に重視すべきポイント

値段
アートメイクの値段は、デザインや部位などにより価格相場がある程度決まっています。
例えば、眉の場合はデザインにより相場が異なり、パウダー眉は69,000円、2D眉は51,000円、3D眉は72,000円、4D眉は76,000円程になります。
アイラインは、上まぶたは47,000円、下まぶたは48,000円と部位により異なります。
アートメイクの料金相場はそれほど安いわけではなく、施術範囲を考えればむしろ高額と言えます。それでも、相場以上に安い値段でアートメイクを行うところもあります。例えば、クリニックでの施術例が少なく、研修生や勉強中のスタッフが施術している場合は、認知度や技術力アップのために安くしていることが考えられます。
注意すべきなのは、無資格者がアートメイクを行っているケースです。アートメイクは医療行為で、本来は医師が直接あるいは医師の指導の下で看護師が実施します。無資格者が対応すると、施術中や施術後のトラブルにつながる恐れがあります。

クリニックの姿勢

アートメイクを安い値段で行うのはネガティブな理由ばかりではありません。例えば、一定期間キャンペーンを行っていて、一時的に値段が安くなっている場合もあるようです。
広告費や家賃がさほどかからないクリニックの中には、良心的に値段を下げているところもあります。また、クリニックの広告や症例写真に使用するため、モニターを募集しているケースも見られます。ただし、施術者の技術向上のための練習を兼ねているモニター制度には注意が必要です。

アートメイクを行う際、値段以上に重視すべきポイントの一つはクリニックの姿勢です。国民生活センターの調査報告によると、施術のトラブルや被害が出たケースの内、約95パーセントが医師免許を有しない無資格者によるものでした。値段以上に、合法的に施術を行うクリニックを選ぶことが重要です。また、施術の実績が豊富なクリニックを選ぶのも大切です。ホームページに掲載されている写真付きの症例は参考になるでしょう。
企業努力で安い値段を実現している場合もあるため、安さの理由の見極めも重要です。

値段以上に施術後の満足度を大切にしましょう。アートメイクは染料を皮膚に挿入するため、1年から3年程度は消えないとされます。骨格や顔のバランスに合うよう、時間をかけてカウンセリングを行うクリニックを選ぶと後悔せずに済みます。